菊水山伝説。

神戸市北区に以前あった駅で「菊水山」というところがありました。
標高173mに位置し、初日の出がとても綺麗に見えるとずっと前に聞いたような気がします。
実際、「菊水山　初日の出」で検索をかけると沢山出てきました。

そんな駅なんですが、周辺に住居・施設のほとんどない山中にあり利用者が極端に少ない駅でした。
急行、準急では止まらないのは当然ながら、普通でも「菊水山には止まりません」というアナウンスが流れ、２時間に一本止まるか止まらないかくらいの、降りれば駅で待ちぼうけという（近くに何もない為）そんな駅でした。

勿論無人駅で、自動改札の設備を一切なく、下車する際は車掌もしくは運転士に乗車券を手渡し、乗車の際は車掌より手書きの乗車証明書を受け取り、降車駅にて運賃精算を行う必要があった（ウィキから引っ張ってきました）

当然私は降りたことありませんでしたが、2005年に営業が休止になりました。
一応表面上では「休止」って形ですが、実際もう復活することはないと思うし、駅名標も休止直後はしばらく残されていましたが、今はもう撤去されてます。
だから絶対にあの駅に電車が停車することはないし、「菊水山には止まりません」って普通の癖に止まらないのか！って、そんなアナウンスを聞くこともない。
結局最後まで自動改札がつけられることも、スルッとKANSAIとか、その他周辺機器がつけられることもありませんでした。

でもネットで調べてると、初日の出がやっぱり凄くて。
兵庫県内で一番！とまでは言えなくても、上位に位置するくらい絶景だったと思うわけです。
2004年の1日の利用者平均が8人だったので、休止は仕方ないかもしれないけど、元旦だけ運行とか、そんなことがあったらいいのになぁとか思ってしまいました。

あったものがなくなるのって寂しいですね。
多分これから利用する人はどんどん菊水山の存在を忘れていくんだと思います。
何もなくなったホームの残骸だけが残っていくのかなぁ。

菊水山、それでも65年間続いてました。
お疲れ様！